トラブル

スペアパーツは、常に車載していたにも関わらず。。。
















休日。




西に車を走らせ目的地まで半分ほど来たところで、突如アイドリング不安定。


アクセルを踏み込んでもパワー感なくタコメーターの針は異常ハンチング。
そしてエンジンストール。再びエンジンを掛けるも掛かった瞬間に
アスリートが息切れしながら倒れ込むようにエンジンストール。



何よりアイドリング不安定から恐怖すら感じる振動が襲ってくる。
すぐさま走れる状況ではないこと察知するに、そう時間も掛からなかった。
長い時間この車を乗って来たが、この症状は初めてだ。。。



一先ず現状回復のスペアパーツは常備してる。






ボンネットを開け、ISCバルブを交換。
再びエンジンに火を入れるも症状改善せず。





外気温は31度。
エンジンからの熱もあって汗が止まらない。






次にエアフローセンサーを交換。
一先ずエンジンは不規則ながらも掛かったが、何時ストールするか分からない状況。








どうしよう。。。






目的地に行くのも勇気なら、行かないのも勇気である。
今思えばロードサービスを依頼するのが正解であったが
自走で近いディーラーに入ることにした。
そこまで6km弱。





MTなら騙し騙し何とか走れることも、ATだと騙しようもなく
エンジンストールしそうになると、ニュートラルにして吹かす
アクセルに反応しないと思うも、瞬間的に復帰し走れたり。
アクセルを急に踏み込むも、一気に回転数が落ち込みストール。
何よりアクセルに無反応なのが一番怖い。エンジン音も排気音も通常音ではない。
ノッキングしながら走るさまは異常そのもの。




何よりこの暑さでエアコンを使用するものならその瞬間にエンジンストール。
たかだか6km弱の距離を走るのに、何度タオルで汗を拭いたか分からない。



ほどなくしてスバルが見えてくると安堵感でいっぱいになるも。。。









現状調査してもらうも、ズバリ原因が分からない。




『距離と年式を考えると、何が起きてもおかしくないので。。。』





でしょうね。。。





立場が逆転したら自己防衛や保険の為にその言葉を使いたくもなるが
お客のことを考えた、気の利いた言葉も言ってはいけないのだろう。
確かにスバルの言ってる事は正論である。





『ここで診るにはお預かりすることも出来ますが、
お付き合いのあるディーラーでと申されるなら、お返しでも構いません。』







現状で返されても。。。



そう思うも、再訪厳しいので
一先ず担当営業に電話をして入庫OKの指示をもらう。



そしてBHを返してくれるよう頼むと


『外に出しておきますので、お待ちください。』



そう言い残し、サービスの方はその場を後にした。










20分ほど待つも、一向に誰も声を掛けてこないので駐車場を見ると









BH発見。
近づいてみればキーは挿しっぱなし。


あぁ、そうか。
後は勝手に帰れ。ってことか。
せめて鍵は手渡しで返して欲しいと思う。





何事もなくエンジンも掛かり意を決して発進。
この勢いのまま、いつものディーラーへ行ければと期待するも
5分も走らないうちに症状再発。





Uターンして戻ろうと思うも、付き合いのある
担当営業の方が間違いない。もう走らせるのは博打そのもの。




アクセル全開で時速15kmしか出なかったり、かと思えば巡行速度がある程度
続けば流れに乗れたり。止まることが一番の恐怖である。
何度ハザードボタンに手が伸びたことか。



しかしエアコン使えないのはしんどい。
この夏最大のイベントは、コレだなぁ。なんて呑気なこと考えてました。






ほどなくして担当営業がいるディーラーに到着。
死に物狂いとは、まさにこのことかもしれない。



強烈な緊張感の中での運転は
どんな恐怖なアトラクションよりも戦慄だった。














真っ先にコレが出てくるのは流石としか言いようがない。
この位の冗談が言える仲なので、自然と笑みが出ちゃうのだけど
あわよくば乗り換えちゃう可能性も捨てきれません。







一先ず、現状説明をして預けてきました。








その3時間後、荷物を回収に再びディーラーを訪れると
駐車場で丁度BHのチェック中。何度も空ぶかしをしてたけど
息継ぎしながら回転数が上がりマフラーからアフターファイヤー。
現状症状が出てるので、後は任せることにした。




駐車場からピットに移動するのも歩くより遅い速度。
結局エンジン止まってしまいサービスやメカニックの皆さんで
押して入庫してました。ご苦労掛けて申し訳ない。。。



エンジン音は“頼むエンジン止めてくれ”とも、とれるような
BHの悲痛な声に聞こえる。




可哀想に。。。






正直のところ今後継続するのは、頭の良い選択では無い事は重々承知してる。
自分が乗って壊れたのだから直してあげたい。幾ら掛かってもいい。
使い捨ての世の中だけど、自分の誇れるものを失いたくない。
 










そして翌日。


自転車で出動するも、スローパンクチャーという。


これには、自然と乾いた笑いが出た。

ルイガノよ、お前もか。